大豆の脱穀をしました(12月4,25日)

里山で初めての大豆生産。収穫後に脱穀をしました。

12月4日 一回目

天気に恵まれ、大豆畑であらかじめ引き抜いて乾燥させておいた大豆の枝に付いているサヤから豆をとりだす作業(脱穀)をしました。

 

イネで使っている足踏み式の脱穀機を使って、大豆のさやの中から大豆の粒を取り出します。この足踏み式の脱穀機、よく郷土資料館に昔の農機具として展示してある道具です。しかし里山では現役で働いています。

大豆の枝は乾燥が少し不足ぎみでした。画像のものはちょっとまだ青いですね。

収穫した半分ぐらいを脱穀しましたが、大豆の粒だけでなく、葉っぱやサヤのかけら、土などが混じっています。午後、これを里山に持って帰って、ふるいにかけて大豆の粒だけを取り出しました。

こちらは唐箕(とうみ)。手回しで風を送って、風の力で大豆とゴミを分けます。この道具も郷土資料館によく展示してあります。

お姉さんたちも面白がって元気よく手伝ってくれました。土ぼこりがもうもうと立つので、コロナ対策マスクが役に立ちました。

最後は手作業でごみをとり除きます。これは細かく手間のかかる作業です。

12月25日 第二回

前回の脱穀は半分ぐらいがやっとで、全部はできませんでした。それに前回は枝の乾燥も不十分でしたので、しばらく天日で乾燥させてから第二回目の脱穀をしました。

作業の前夜に雨が降りましたが、乾燥中の枝にはブルーシートをかけておいたので、雨に濡れませんでした。

ビールケースの底に枝を強く打ちつけて、豆を取り出します。豆が飛び散るので少し気を付けます。

最後は、動態保存文化財の足踏み式脱穀機の登場です。本来は一人でペダルを踏みながら脱穀する機械ですが、ここでは踏む人と脱穀する人の二人がかりで作業です。ペダルを踏んでいた会長は足が疲れたと言っていました。たまには自転車で里山にくるのをおススメします。足踏み脱穀機は、ビールケース手打ちの作業より早いですが、サヤも一緒にこなごなとなるのでゴミがいっぱい出ます。

上の画像は、くるり棒(殻竿・からさお)といって、地面の上に敷いた枝の上からこん棒を打ち下ろすことによって大豆の殻をつぶして脱穀する、昔ながらの道具です。今回のために里山で作ったものですが、その日は使いませんでした。
2本のうち1本を私が試しに打ち下ろしてみたらぼっきり折ってしまいました。作成者に敬意を表してここに画像を掲載しておきます。

さらに唐箕(とうみ)をかけてゴミと大豆をより分けます。

里山での2021年産ダイズの収量は?

今回、里山で初めて大豆を栽培して収穫しました。12/4脱穀後の選別済のものと、12/25脱穀後の未選別のものを合わせた収量は85kgでした。我々のダイズ畑はちょうど1反(10a)です。農林水産省によれば、近年全国の農家のダイズ平均収量は1反あたり166kgとのことです。
我々のダイズは、種まき後、早々にハトやカラスに種子を食べられてしまった部分があることや、生育期中の2回雑草抜き取り以外の管理作業はしていませんので、鳥さんの被害や手間をかけなかった割にはまあまあの収量といったところでしょうか。

これを使って、味噌づくりができるかどうか運営委員さんが検討中です。味噌には麹(こうじ)が必要です。昔は各地にあった麹屋さんも今はどんどん姿を消して、入手するにはちょっと遠くまで足を運ばないといけないとか。大豆1kgで味噌5kgできるそうです。

 

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