秋空の下で里山祭(11月4日)

11月とは思えない汗ばむ陽気の中で、市民・学生の皆さんとともに里山祭を開きました。
市役所からご案内した市民のかた、神奈川大の学生さん・留学生さん、そして里山の会員が集まり総勢84名が参加しました。今年は副会長さんの田んぼの刈り取り跡で実施しましたが、イネの切り株でつまずかないようにあらかじめ整地してありました。

開会式

メインイベントは餅つきです。里山で収穫した20kgのもち米を使いました。お米は前日から水に浸して水分を吸わせておき、かまどで蒸します。

せいろにおコメを移します

火かげんを調節しながら、蒸しあがりを待ちます

蒸しあがったら臼(うす)に移します。このままいきなり杵(きね)で突くとおこめが飛び散るので最初はこねるようにしてこめつぶを潰します。

蒸したもち米を臼へ入れます

最初はよくこねてつぶします

二人でこねると早い

ここから餅つきです。みんなで交代しながらついていきます。ねらいが定まらず杵で臼を叩いてしまうと臼の木片がもちの中に入ってしまうので取りのぞきます。もちを返す役目の「あいの手」と調子を合わせてリズミカルについていきます。でも、皆さん初めてなのでなかなかそうはいきません。

11月としては気温が高く、かまど係は汗だくでした

力持ちのMさんの手ぎわよいわざを見ています

つきあがったら、おもちを計って、鏡もちにします。粉を付けた外側を内側にめくり込んでからくるくる回して丸くととのえたらできあがり。

つきあがって臼からもってきたおモチ。

鏡もち一個分のおモチとなるように計りとります。

   

20kg(乾燥重)用意したもち米は、つき上がりで30kgぐらいとなります*1。1合150g(乾燥重)が切り餅で5個強、切り餅2個でご飯1杯分、ご飯1杯分を1食分とすると、もち米1合で2.2食分ですが、おもちがおいしくて多めに食べるとして1合で2食分とすると、今回用意したのは20kg÷150g×2=270食分ということになります。
餅つきは2セットの臼杵で4回実施しましたので、一回あたりの餅つきで20kg÷8=2.5kg(乾燥重)のモチ米、炊きあがりとしてはだいたい1回の餅つきあたり3.5~3.8kgということになります。つきあがった餅は300g量って1個の鏡もちを作ってもらいました。
*1 文科省食品成分データベースの値にもとづき、もち(食品)ともち米との水分差から計算すると、もち米をもちにすると重量は1.42倍増加する。なお、つきたてのモチも市販のパック保存のモチも水分含量はほとんど変わらない(前原製粉のサイトより https://www.gishi.co.jp/home/faq_view.asp?id=167)。

交代でもちつきする間に、稲わらで縄をなって、正月のしめ飾りづくりです。

 

竹とんぼも作って飛ばしました。

柿の木の上のほうに実がなっています。先を割った竹ざおで枝を挟んで収穫です。

新入会員のWさんが器用に長い縄をなってくれたので、みんなで縄飛びです。学生さんから子供まで参加して大いに盛り上がりました。

 

盛況のうちに閉会式。秋はこれから深まっていきます。
前日までそして当日朝からいろいろな準備にあたられた委員さんや皆さん、おつかれさまでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました